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NZの可能性
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NZの可能性
本当に羊しかいないのか?
毎月10,000人を越える観光客で賑わっていた90年代に比べ、最近は、日本からNZを訪れる人の数も減少傾向にあります。しかし、南島の美しい山々と、素朴な人柄の国民性に魅了された日本からの観光客の多くは、NZについて好印象を持って帰国されているようです。
この国のイメージは、クリーンでグリーンな国。「人間より羊が多い国ですね!」というのは、決まり文句です。ほとんどの日本人ビジネスマンは、それ以外の言葉でNZを語る具体的な情報を持ち合わせていないというのが実情でしょう。
農産品、酪農品、木材、中古車等の特定産業の関係者以外の方にとって、NZの情報リテラシーのレベルは、一般観光旅行者の持つそれとほぼ同じだと思います。自社のビジネス領域と直接関わりがなければ、まず関心を持つことはありません。したがって、ほとんどの日本のビジネスマンにとっては、NZには羊しかいない事になっています。
アメリカが評価した!?
2010年に注目すべき事が起きました。米国の有名ビジネス誌であるフォーブスが、世界TOP10のテクノロジー・インキュベーター(起業支援組織)の1つに、当地のICE HOUSE (www.theicehouse.co.nz) を取り上げたのです。これは、当地のハイテクベンチャー関係者の間では、大きな出来事でした。ICE HOUSE以外は、すべてアメリカの組織です。シリコンバレー、ボストン、テキサス、シカゴなど、世界に名が知れた大学や研究機関が軒を連ねる都市のインキュベーターが並ぶなかに、「羊しかいないはずのNZ」の組織がなぜ?、早速、この情報を入手したビジネスマンが大勢ICE HOUSEを訪れる事になりました。アメリカ経由でNZの情報が、こうして世界中に発信されました。「羊しかいなかったはずのNZ」に、どうやらハイテク・ビジネスの種が芽を出しているらしい。アメリカが評価したのだから、きっと何かがあるのだろ。
本当の実力は?
これまで、NZの様々な企業の製品、サービス、ビジネスプランを見てきました。私なりにわかってきた事は、この国の企業は、既存技術を新たに組み合わせて作る応用技術、既存製品の新たな用途を作り出す用途開発技術、といった点に優れていると思います。
企業のR&D費用総額などは、日本や米国の企業に比べて、非常に小さな額です。NZ人科学者が、アメリカの企業や研究機関で、基礎研究レベル世界を驚かすような新たな発見、発明を発表することはあっても、NZの組織によって、それらが生みだされる可能性は、ゼロとは言いませんが、非常に少ないでしょう。
その一方で、個人レベルで非常に豊かな発想力があり、いわゆる“ニッチ”な市場、技術で、時々注目を集めています。残念ながら、日本にまでそれらの情報、製品が到達しているのは、わずかだと思いますが、欧米市場ではかなり健闘している方だと思います。
DELL、HP、また、米国のミサイルメーカーにコアな部品を供給しているメーカーも、当地には存在します。海外市場で時々NZ企業と競合している日本企業の方々は、NZ企業の本当の実力を以外とご存じなのではないかと思います。
Date: 07/11
アメリカのビジネス誌フォーブスが、世界のTOP10に取り上げたテクノロジー・インキュベーターICE HOUSEが、オークランドにある。
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